投稿日:2007-06-05 Tue
日本、英国、オーストラリア、ニュージーランドの合作映画。1983年5月28日公開。第二次世界大戦をテーマにした戦争映画でありながら、戦闘シーンは一切登場しない。また、出演者はすべて男性という異色の映画。原作は南アフリカ出身のイギリス人小説家ローレンス・ヴァン・デル・ポストの『影の獄にて』。作者自身の捕虜収容所体験に基づいている。日本人がメガホンを取った戦争映画ながら、メッセージ性は薄い。しかし、その根底にある日本独特の「武士道」「仏教観」や英国人、欧米人にある「エリート意識」「信仰心」「誇り」などがより尊く描かれ、また、それを超えた友情の存在とそれへの相克がクライマックスにまで盛り上げられていく。一方で、ハラ軍曹らに見られる日本軍の朝鮮人軍属や捕虜に対する不当な扱いや、英国などにおける障害者への蔑視行為など闇歴史の描写も容赦なく描いている。また、後期の大島作品に底流する「異常状況のなかで形作られる高雅な性愛」というテーマも、日英の登場人物らのホモセクシュアルな感情として(婉曲的ながら)描写されている。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
坂本龍一
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